この記事は、息子と娘をロボット教室に通わせている管理人の経験を元に執筆しています。
なるべくわかりやすく書くことを心がけていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ロボット教室の人気がうなぎのぼりです。人気のものさしとしてよく使われるのが教室数ですが、最大手のヒューマンアカデミーは、2018年2月現在で1,134校を展開しています。
1ブランドが1業態で1,000校以上というのはとんでもないことです。身近な外食と比較するとわかりやすいのですが、同規模のお店としてスタバ(1,198)、サーティーワン(1191)、松屋(1,051)、サイゼリヤ(1,026)などがあります。(数字は全て2016年3月末)
これらのお店は日本中どこに行ってもあるようなイメージがあると思いますが、ヒューマンアカデミーのロボット教室も同じくらい開校しているのです。
ヒューマンアカデミー以外にもロボット教室はあります。ヒューマンアカデミーに次いで多いのがアーテック社が展開するエジソンアカデミー、学研が運営するもののしくみ研究室、ロボット科学教育社が運営するクレファスです。
アーテックエジソンアカデミーは721校、もののしくみ研究室は598校、クレファスは107校あります。この3社で約1,500校程の教室数となります。
また、この春(2018年4月)から新しくロボット教室に参入する大手もいます。1つが全国に340教室以上の学習塾を運営している「個別指導Axis」。もう1つは、プラモデルやミニ四駆で有名な世界的模型メーカーの「タミヤ」です。
個別指導Axisは自社が運営する全教室でロボットプログラミング講座を開始しました。タミヤは、ZOZOTOWNのソフトウェア開発を担当している株式会社ナチュラルスタイルという会社と協力して、ロボット教室を開きました。全てFC(フランチャイズ)ではありますが、全国に58教室を開校しています。
2社合わせて400校以上のロボット教室が、この春から増加しているということになります。
つまり、全て合わせると3,000校以上のロボット教室が、全国に展開されていることになるんです。3,000ともなれば、あのダイソー(100円均一)と同規模ということになります。ロボット教室の人気がどれほどまでに伸びているかがよくわかることだと思います。
では、どうしてこれほどの人気を伸ばしてきたのでしょうか?
子どもを通わせたくなる5つの理由と題して、ロボット教室人気の裏側に迫ります。
ロボット教室に子どもを通わせたくなる5つの理由
ロボット教室の人気は、口コミで広がることが多いです。なぜなら、まだまだ認知度は高くないからです。
教室数は多いのですがCMもヒューマンアカデミーくらいしか流れないので、普通に暮らしているだけでは情報が入ってきません。自分で調べるか、誰かから教えてもらうかしか方法がないのが現状です。
そこで、実際にロボット教室に通わせてる方からのアンケートを元に、人気の理由を5つ紹介したいと思います。
- コミュニケーション力が付き、幼稚園や学校以外の友達ができる
- 「楽しい」をきっかけに、学ぶ意欲が育まれる
- 学校の勉強では身につかない力が付く
- ITに強くなり、ものの仕組みがわかるようになる
- 家族との会話が増える
コミュニケーション力が付き、幼稚園や学校以外の友達ができる
子ども7歳・男の子/ヒューマンアカデミー
以前は、あまりしゃべらなかったのですが、自分からよくしゃべるようになりました。
教室の子と話が合うようで、休みの日にも一緒に出かけたりしています。学校以外でも友達を作ることができたのが、親としては非常に嬉しいです。
コミュニケーション力が付いたんだなぁと思いました。
まず、意外と多かったのがコミュニケーション力です。「ロボット教室なのにどうして?」と思われるでしょう。
ロボット教室では、基本的に自分一人の力で黙々とロボットを作ります。わからないことがあると講師の先生からアドバイスをもらうことはありますが、直接手助けしてもらえるわけではありません。最初から最後まで自分で考え、自分の手で組み上げていきます。
ともすれば、他の子たちと触れ合う機会はなさそうなのですが、意外とそんなことないんです。
実はこれ、ロボット作りの肝でもあるのですが、出来上がるロボットは子どもによって姿形が異なってることが多いのです。並べて動かしてみると違う動きをする、ということです。
同じブロックやモーターなどの部品を渡されて、同じテキストを使ってロボットを作っているのに、出来上がった物は少しずつ違う。そうなると、子どもながらに「どうして?なんで?」と疑問を持つわけですね。
また、相撲ロボットや走るロボットを作った時は、子ども同士で競争をします。勝ったり負けたりもしますが、自然と交流が生まれます。
「見せて見せてー」と会話が始まり、自分のロボットと違うとなれば興味を持ちます。子どもならではのコミュニケーションに繋がるわけです。
幼稚園や学校と違い、ロボットという共通の好きなものがあって、同じ場所で同じように作業をすれば、自然と距離が埋まります。
大人でもそうですが、好きなものが同じ人とは仲良くなりやすいですよね?子どもだって一緒です。ロボットをきっかけにして友達になってしまうのです。
「楽しい」をきっかけに、学ぶ意欲が育まれる
子ども6歳・男の子/ヒューマンアカデミー
よく考える子になった気がします。少し落ち着くようになったので、集中力がついたのかもしれません。
また、好奇心が増えたのも良かったなと思います。
色んな物に興味をしめすようになったので、子どもとの会話も増えました。
子ども9歳・女の子/もののしくみ研究室
塾で勉強をやらされるという雰囲気とは違って、自由なところがいいですね。
子供自身が集中して考えて取り組んでいるようで「自分で考える力」が付いてると思います。先生も答えを教えるのではなく、子供の考えを見守ってくれている感じが良いです。
「宿題やったの?」「勉強しなさい!」と言うことがなくなりました。
「ロボット」「プログラミング」と聞くと、ガチガチに勉強をさせられるイメージがあるかもしれませんが、実は反対です。
学習塾のように机に向かって勉強させられることはなく、まるで遊んでるかのような楽しい雰囲気の中で授業は行われます。子どもにとってロボットは教材ではなく、遊び相手です。楽しいに決まっています。
楽しいから続きます。楽しいからやりたいと思います。
実際に、ロボットというのは非常に優れた遊び相手(教材)と言えるでしょう。自分の意思一つ作業一つで違った動きをする、そんなものが他にあるでしょうか。
そのロボットを作る過程では、常に「なんで?」「どうして?」の繰り返しになります。これはまさに学びの原点です。そしてロボットを作り上げることで得られる達成感は子どもたちにとって最高の喜びと言えるでしょう。
こうしてロボット作りを続けることで、初めは「ロボットが楽しい」だったことが、次第に「学ぶことが楽しい」に変わっていくのです。
何気ないロボット作りが、何に対しても「わからない」「興味ない」で片付けてしまう子どもではなく、好奇心旺盛で「知りたい」「やりたい」「やれるようになりたい」という積極的な子どもに育つきっかけになるのです。
学校の勉強では身につかない力が付く
子ども10歳・男の子/アーテックエジソンアカデミー
学校では教えてくれないこれからの時代に活躍するスキルを学んでると思います。体験教室から通っていますが、子どもが真剣な表情で取り組んでいたのが入会を決めたきっかけです。
途中からはプログラミングも自分で行いロボットを動かすようになり、自分の子どもながら将来が凄く楽しみに感じています。
そもそもロボット教室では「勉強」という類いの授業はありません。もちろん、プログラミングを使ってロボットを制御(動かす)する場合は、パソコンを使ったプログラミングを覚える必要が出てくる場合もあります。
※Scratchなどの子供向けプログラミングソフトはアイコンを使って行うのでプログラミング言語を覚える必要性は全くない
ただし、プログラミングを覚えることはロボット教室本来の趣旨ではありません。ロボット教室で身につくのは、プログラミング的思考力などに代表される5つの新しいスキルです。
- プログラミング的思考力
- 創造力
- 空間認識力
- 集中力
- 問題解決力
変化と進化が目まぐるしく起こるこれからの時代に必要不可欠とされていて「21世紀型スキル」とも呼ばれています。その中でも特にプログラミング的思考力は、2020年から小学校で始まるプログラミング教育におけるメインテーマでもありますね。
こういった将来性の高いスキルを幼児期から養うことで、子どもの可能性を格段に飛躍させることが可能です。
いえ、むしろ今の時期に身につけさせないと、大人になってからでは間に合わないのは言うまでないでしょう。
ITに強くなり、ものの仕組みがわかるようになる
子ども9歳・男の子/もののしくみ研究室
ロボット教室に通うようになってから、家で子供が遊ぶときにもロボットをよく使うようになりました。
YouTubeを見るためにタブレットを渡していますが、私より上手に使える気がします。
将来は、AIロボットなど出てくると思いますが、そういった環境の変化に対応できる大人に育ってほしいと思います。
子ども5歳・女の子/ヒューマンアカデミー
ロボットを動かす時に、どのようにして動くのかを考えたり、どういう工程で動かしているのかを観察し、自分自身で工夫してやっていました。
その影響か、家の中でも自分で色々考えながらお手伝いや片付けをするようになりましたね。
ロボット教室に通うようになって良かったと思っています。
ロボット作りでITに強くなる。そもそもITとはなんでしょうか。
これに対する回答としてWikipediaに載っていたものが1番わかりやすかったので引用させていただきますが、ITとは「コンピュータ関連の技術をなんとなく漠然とそれっぽく指す用語」です。
さらに、このような記載があります。とてもわかりやすい。
ITと呼ばれる技術応用は、大きく二つに分類できる。従来手動で行われていた作業をコンピュータで効率化・発展させたものと、従来なかったサービスがコンピュータの応用によってはじめて可能になったものとである。
Wikipedia:情報技術より引用
つまり、コンピュータによる自動化(効率化)と新サービスの開発ですね。
自動化・効率化の例としてはエクセルでの表計算がわかりやすいでしょう。これまでは電卓で1つ1つ叩いていたものが、エクセルに数字を打ち込んでいくだけで自動的に合計や平均を算出してくれます。しかも正確に。
電卓だと、どこまで打ったか忘れてしまったり、打ち間違えてしまうことがありますが、エクセルであれば心配ありません。打ち込んだ履歴は目で見えるし、途中で修正も可能です。計算した箇所のみを指定して算出することも容易にできてしまいます。まさに自動化と効率化です。
新サービスとしては、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などのSNSが身近なものの代表例ですね。スマホがなかった時代では考えられなかったサービスと言えます。
しかも、Facebookを生み出したマーク・ザッカーバーグは、これを大学在学中に作り上げてしまっているというから、さらに驚きです。
このように、ITスキルを身につけることは様々な可能性に繋がるわけですが、言うまでもなく、これからの社会においては最低限のITスキルを身につけることは必要不可欠ですよね。
みなさんは、パソコンやスマホやタブレットを使えていますか?インターネット検索やSNS、ゲームをする程度の誰でもできるレベルの話ではなく。
旅先でフリーWi-Fiに繋ぐ。パソコンでiPhoneのバックアップを取る。格安SIMに切り替える。スマホで撮った動画を編集する。このようなことを誰の助けも借りずに自分でできますか?
わかる人からすれば非常に簡単なことですが、わからない人からすればかなりの大事で、そのために業者を呼ぶ人もいるでしょう。それを決して悪いこととは言いませんが、これから先何十年と未来がある子どもにとっては大問題になりうる話です。
では、どうすれば良いのか。答えはロジカルシンキングを身につけることです。ものごとを論理的に考えられる人であれば、そのものの仕組みを調べて理解し解決することができます。最悪でも解決の糸口を見つけたり、解決するには何が必要かを理解することができます。
これも立派な情報技術(IT)なのです。
少し遠回りになりましたが、この論理的な思考力やものの仕組みを理解する力がロボット作りで養われるということなのです。
ロボット作りは論理的な思考の連続です。それは仕組みを理解することに繋がっています。
出来上がったロボットが、まっすぐ前に進まない。
何がいけないのかを考える。
足か体か、はたまた手か。
足を変えてみよう。するとまっすぐ進むようになったが後ろに進んでしまう。
じゃあ次は手を変えてみよう。まっすぐ前に進むようになった。
体を変えたらどうなるか。進むスピードが早くなった。
それぞれのパーツの相互関係がわかる、つまり仕組みを理解することができた。
じゃあこっちのサッカーロボットの場合ではどうだろう。
前に進まないのなら、足を変えてみれば良いんじゃないか?
となるわけです。
このように、ITに強くなり、ものの仕組みを理解できるようになるのもまた、ロボット作りがもたらす恩恵と言えるでしょう。
家族との会話が増える
子ども8歳・男の子/ヒューマンアカデミー
息子はおもちゃを組み立てたりすることが好きでしたが、内向的な性格でした。ですが、ロボット教室に通うことで、他のお子さんと一緒にロボットを組み立てたり会話をすることで協調性を学び、よく喋る子になりました。
特にロボット教室から帰ってきた日は、その日のことをずーっと喋り続けているので、私も旦那も嬉しくて仕方ありません。
最後はスキルとか技術とかではない部分ですが、子どもがよく喋るようになってくれます。
うちの子も元々は活発なタイプではなく、どちらかというと内気な感じです。それは今でも変わらないかもしれません。良く言えば深く思慮するタイプですが、反対の意味では何を考えているのかわかりづらい面もあります。
ですが、色々なならいごとを始めるようになって少しずつ自分から口を開くようになりました。そしてロボット教室に通うようになってからは、自分から喋るようになったのです。
特にロボット教室がある日は、僕が家に帰るやいなやマシンガンのように喋ってくれます。初めての時は非常にびっくりしましたね。「え!?どうした!?これ本当に息子か!?」と冗談ではなく、驚きと強い喜びを感じたのを今でも覚えています。
日頃から、なるたけ色々なことを体験させることを心がけていましたが、おそらくロボット教室においては「自分で考えて作る」というのが、きっかけになったのだろうと考えています。
また、作り方次第では他の子と違うロボットができるので、オリジナリティを生み出せることも嬉しいようです。新しい発見の連続でした。
今では日常的に良く喋るようになっています。特に、学校や友達と「新しい何か」を学んだときや発見したとき、自分で作り出したときには、かなり得意げに説明してくれますね。また、その話し方がなかなか上手で、大人ながら関心するときもあるほどです。
初めは「将来仕事で役立つスキルを身に付けさせたい」と思って通わせたロボット教室でしたが、実はこんな隠し味があったなんて思ってもいなかったです。
家族との会話が増えるって、嬉しくって素敵ですよね。
ロボット教室が人気の理由まとめ
実際にロボット教室に通わせてみて、また他の方からの体験談も聞いてみた上で、ロボット教室の人気の理由をまとめてみました。
実際に通わせている親御さんなら、うんうんと頷いていただける内容になっていると思います。
ロボット教室はまだまだ新しい習いごとです。どこの教室も授業内容を常にブラッシュアップしています。つまり、これからも進化し続けるということです。
僕の息子が通っていたときですらかなり充実したカリキュラムでしたが、もっともっと良くなっていくと思います。これから通えるお子さんが羨ましいです。
ただし、そうは言っても色々と不安や心配はつきもの。まずは無料の体験教室に参加してみてから、自分の子どもに合うかどうか考えた方が良いと思います。通うのは子どもですからね。
わが家はヒューマンアカデミーのロボット教室に通っています!
私の子どもはヒューマンアカデミーのロボット教室に通っています。ここの教室は子どもたちがみんな楽しそうなので、良い経験できてるなぁって思いますね
はじめてのロボット教室ならヒューマンアカデミーで体験してみるのがいいでしょう。難しすぎず、それでいてなかなか本格的なロボットが作れるので、きっと子どもは楽しめるはずです。
体験教室は無料で参加できるので、お試し気分で子どもの反応を確かめてみてはいかがでしょうか。
しつこい勧誘もないですし、意味がなさそうであれば入会しなければいいだけ。後になって「あの時体験教室だけでも連れて行けば…」となってからでは遅いですからね。
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