長岡京市がLINEとプログラミング教育を連携。企業とのコラボ教育はありかなしか?

長岡京市がLINEとプログラミング教育を連携。企業とのコラボ教育はありかなしか?

京都府長岡京市はスマートフォンの無料通信アプリを提供するLINEと先進的なプログラミング教育を進めるための連携協定を11月28日に締結しました。

独自のプログラムを共同開発し、モデル校となる1校で2019年度の2学期に試験的に12コマの授業を実施する予定です。

長岡京市とLINEが協力し、新学習指導要領に合わせた教材とカリキュラムを開発します。

京都府長岡京市が、あのLINEとコラボしてプログラミング教育を進めていくことが決まりましたね。正直に言うと、とても羨ましいです。

私は、これからの超スマート時代に向けて、特にプログラミング教育に関しては官民一体で行っていくべきだと強く思っています。

ぜひ、私が住む名古屋市でも、有名IT企業とコラボしてプログラミング教育を行ってもらいたいものです。

民間企業とコラボしたプログラミング教育の現状と、今後を見据えた家庭での対策についてまとめました。

実際にどんな授業が行われるのか、プログラミング教育とは何なのかについては「【2020年義務化】小学校プログラミング教育とは?家でもできる必修化授業の対策とは?」もご覧ください。

目次

民間企業とのプログラミング教育コラボ例

民間企業とのプログラミング教育コラボ例

2020年からプログラミング教育が始まる、ということで最近では多くの親がプログラミングに注目するようになりました。

実際にプログラミング教室に通わせたり、子ども専用のパソコンを買い与えたりする人もいます。

でも実は、一部の学校では数年前から既にプログラミング教育を行っているのです。そのいくつかの事例から紹介します。

【東京都】大田区立矢口西小学校(インテル)

インテル

東京都大田区立矢口西小学校では、世界的企業であるインテルと連携してプログラミング授業を行っています。しかも2017年と2018年の2年連続です。

小学校1年生からタブレットやパソコンの使い方を学んでいます。

インテルはショッピングモールなどでも、プログラミング体験イベントを実施するなど、子ども向けのプログラミング教育に非常に熱を入れています

また、2017年には埼玉県と教員側の研修を行う教育プログラムの覚書を調印し、教える側のスキル向上にも貢献しています。

2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育に関する研修の実施に関して、インテル株式会社と戸田市が協働して取り組むことについての覚書に調印

戸田市公式サイト「[記者発表資料]インテル株式会社と協力して教員研修に取り組む覚書の調印式を行います」より引用

【北海道】江別市立野幌若葉小学校(LITALICO)

LITALICO

北海道にある江別市立野幌若葉小学校は、2016年に総務省が推進する「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業のモデル校に選ばれました。

その結果、全学年の児童が、「Scratch」と「レゴエデュケーション WeDo2.0」を使用した本格的なプログラミングを学ぶことができました。

協力したのは、東京や横浜で抜群の人気を誇るロボットプログラミング教室を運営するLITALICO社です。

>>人気のロボット教室「LITALICOワンダー」とは?

若年層に対するプログラミング教育の普及推進とは?

プログラミング教育は、子供たちの論理的思考力や課題解決力を育てるとともに、ICTに関する基礎的な知識・スキルを身につけさせるものとして、極めて重要です。

総務省では、プログラミング教育の低コストかつ効果的な実施手法や指導者の育成方法等を、クラウドを活用しつつ実証し、全国に普及させるべく、平成28年度より「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業に取り組んでいます。

総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」より引用

【福岡県】北九州市立祝町小学校(アーテック)

アーテック

福岡県の北九州市立祝町小学校では、同じく総務省の「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業のモデル校に選ばれ、一足先にプログラミング教育を受けています。

こちらの小学校で指導にあたっていたのは、なんと現役の大学生でした。ですが、ただの大学生ではありません。

国立九州工業大学、つまりプログラミングを専攻して学ぶ、理数専門の大学生だったのです。

この実証実験に協力したのは全国に700校以上のロボット教室を展開するアーテック社。

>>アーテック社のロボット教室とは?

アーテック社がロボットとカリキュラムを提供し、大学側が学生を指導者として提供する、というトライアングル体制でプログラミング教育を実施しました。

実際にプログラミング授業を終えた後に行ったアンケートでは、多くの子どもがプログラミングに興味を持ち、また前向きに捉えることができたようです。また、保護者においては全員一致で「今後もプログラミングを学ばせたい」と答えてます。

つまり、プログラミング教育の有用性をしっかりと伝えることができた、というわけです。

福岡県北九州市立祝町小学校でプログラミング教育を行った結果の小学生アンケート
福岡県北九州市立祝町小学校でプログラミング教育を行った結果の保護者アンケート

国立大学法人九州工業大学/株式会社アーテック「2016 総務省プログラミング教育実証 計画書」より引用

これだけの結果を残せば、プログラミング教育の成功例と言っても過言ではないでしょう。

このように、政府や教育委員会主導のもと、民間企業とコラボしてプログラミング教育を行っている小学校は多数存在します。

どの学校でも順調に成果を出していて、今回の長岡京市のように民間企業とのコラボ教育を後押しすることができていると言えるでしょう。

とはいえ、こういった取り組みを行ったことで、現状のプログラミング教育において大きな問題点が見つかってしまったのも事実です。

プログラミング教育の現状から浮き彫りになる大きな問題点

プログラミング教育の現状から浮き彫りになる大きな問題点

2020年を見据えて準備が着々と進んでいるかのように思えるプログラミング教育ですが、実は問題だらけなのです。

特に多くの識者や熱心な保護者から声が上がっているのが、教師のスキルと学校の設備についてです。

教える側(教師)のプログラミング力は大丈夫なのか?

私たち親世代がプログラミング教育を受けていないのと同様に、現教師陣ももちろんプログラミング教育を受けておりません。

数学や理科を専攻していた先生であればまだしも、パソコンもろくに扱えない年配の先生方にとって、プログラミングは「魔法」そのものと言えます。

特に全科目を教える必要がある小学校の教員にとって、英語ですらかなり負担になっているところにプログラミングともなれば、想像するだけで雲行きが怪しいのは間違いありません。

ICT環境(学校)の整備は充実しているのか?

教えるスキルの問題はもちろんのこと、環境の問題も見過ごせません。

プログラミングを教えるはずの学校がタブレットどころかパソコンやWi-Fi環境すら整っていないのが現状です。

文部科学省はプログラミング教育が始まる2020年までに以下の目標を掲げています。

・学習者用コンピュータを3クラスに1クラス分程度整備

・全普通教室へ無線LAN環境を整備

文部科学省「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果【速報値】について」より引用

そして現状は次のとおりです。

学校におけるICT環境の整備状況

項目名平成30年8月発表平成28年度約2年間の推移
学習用コンピュータの数5.6人/1台5.9人/1台+0.3ポイント
普通教室の無線LAN整備率34.4%29.6%+4.8ポイント

文部科学省「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果【速報値】について」より引用

※一部文言等修正あり

パソコンの数、無線LAN環境、ともに全く目標値に達していません。それどころか、この2年間でほとんど増加すらしていないのです。

教師のスキルも環境の整備もこんな状況で、果たして2020年に間に合うのでしょうか。子どもたちにちゃんとした教育を受けさせることができるのでしょうか。

おそらくまともな授業が行えるのは、ほんの一握りでしょう。それこそモデル校として現状プログラミング教育に取り組んでいる一部の小学校だけになるとしか思えません。

これでは、他の子と差が開いてしまうどころか、子どもの将来が不安でしかありません。

なので、市や県が民間企業がコラボしてでも、プログラミング教育の普及を後押しするべきだと考えるわけです。

ただし、そうやって学校におんぶにだっこではいけません。真の教育は親の務めであると私は考えます。

学校に頼るべきではない?家庭でもできるプログラミング教育の対策

学校に頼るべきではない?家庭でもできるプログラミング教育の対策

英語同様、学校の授業だけでは「使える」ようにはならない

ここまで紹介したとおり、まだまだ足らない部分が多く目立つとはいえ、学校もプログラミング教育に向けて努力はしているのです。ですが、そもそも学校で教えられるものには限界があります

それは英語科目で考えればわかるでしょう。私たち親世代も、小学校や中学校から英語の授業がありました。では、外国人のようにペラペラ喋れるようになったかと言えば「NO」ですよね。

もちろん中には学校の勉強だけで堪能に使えるようになっている人もいるでしょう。ですが、それはほんの一握り。多くは学校以外の場所、学習塾や英会話教室に通って身につけたに過ぎません。

プログラミング教育も英語教育と同レベルで考えるべきだということになります。

将来を見据えるのであれば、家庭でもプログラミング教育に取り組むべき

つまり、子どもの将来を考えてプログラミング教育に挑むのであれば、家でもプログラミングを勉強させるべきですし、必要であればプログラミング教室等に通わせることも検討していいと思うのです。

ただし、ここでもまた「親世代である私たち自身がプログラミングをわかっていない」という問題が出てきます。

小学生レベルの算数や英語くらいであれば何とか教えることはできても、プログラミングは別物です。

「そもそもプログラミングって何?」という人の方が圧倒的に多いのは間違いありません。

「何をすればいいのか?」の疑問解決に体験レッスンを活用する

プログラミングに関する記事や本を読むと「親子で一緒にプログラミングに挑戦しましょう」などといったアドバイスをよく見かけます。これ実は、正解ではあるのですが、あまり現実的ではありません。

先程も説明したとおり「そもそもプログラミングって何?」という状態で、いきなりパソコンでプログラミングに挑戦する、などというのはいくらなんでもハードルが高すぎるからです。

運転免許証を持ってない人同士が、いきなり運転に挑戦したらどうなるでしょうか?もはや何から始めていいのかもわからず、エンジンすらかけられない可能性が高いですよね。

そこでおすすめしたいのが、プログラミング教室やロボット教室の体験レッスンの活用なのです。

プログラミング教室やロボット教室の体験レッスンでは、子どもたちは実際にプログラミングやロボット作りを行います。そして、親にはプログラミングの説明をしてくれるところが多いのです。

教室の先生は、学校の先生と違い、プログラミングのプロです。また、彼らは「できれば入会してほしい」という気持ちがあるので、説明も上手でわかりやすく、何が大事で、どういったことを意識するべきなのかをしっかりと教えてくれます。

これほどまでにプログラミング教育について学べる場所はないでしょう。

家庭でできるプログラミング教育の具体例

体験レッスンでプログラミングの基礎を理解した上で、家庭ではどのようなプログラミング教育ができるか、いくつかピックアップしておきます。

  • パソコンやタブレットを使ったプログラミングゲームで遊ぶ
  • プログラミングロボットを買い与える
  • 定期的にプログラミングの体験イベントに参加する
  • 本格的に学ぶため、プログラミング教室やロボット教室に通う

このような取り組みができるはずです。子どもの将来を考えているのであれば、プログラミングにふれるきっかけだけでも与えてあげるべきでしょう。

無料で体験できるプログラミング教室やロボット教室

無料で体験できるプログラミング教室やロボット教室

全国には多くのプログラミング教室やロボット教室がありますが、間違いのない実績を持つ教室を3つだけピックアップして紹介します。

【東京・横浜限定】LITALICOワンダー

LITALICOワンダー

北海道の江別市立野幌若葉小学校にプログラミング教育を行っていたLITALICOワンダーは東京・横浜で大人気のロボットプログラミング教室です。

プログラミングでゲーム作りを行ったり、レゴブロックで作ったロボットをプログラミング制御したり、体験レッスンでも本格的なプログラミングにふれることができます。

夏休みや冬休みといった大型連休には特別なイベントを実施するので、わざわざ他府県から参加する人もたくさんいます。

東京や横浜近郊に住んでいるのに、体験に行かないなんて絶対にもったいないですよ。

>>資料請求・近くの教室を探す

【全国1,200教室】ヒューマンアカデミーロボット教室

ヒューマンアカデミーロボット教室

ロボット教室ならヒューマンアカデミーが間違いありません。生徒数の数も教室の数も日本一。圧倒的な実績を持っています。

それもそのはず。ロボットとカリキュラムを監修しているのは、キロボやロボホン生みの親である世界的ロボットクリエイター高橋智隆先生なのです。

世界で初めて宇宙に行ったKIROBO(キロボ)
世界で初めて宇宙に行ったKIROBO(キロボ)
SHARPと共同開発をしたロボホン
SHARPと共同開発をしたロボホン

体験レッスンでは、「プログラミングとは何なのか?」「何の役に立つのか?」といった親向けの説明会もしっかりと行ってくれます。

毎月無料で実施していますので、お試し気分で一度連れて行ってみてはいかがでしょうか。子どもも喜ぶと思いますよ。

>>資料請求・近くの教室を探す

【丁寧な解説付き】オンラインプログラミングのD-SCHOOL

D-SCHOOLオンライン

最後に紹介するのはオンラインでプログラミングを学ぶことができるD-SCHOOLです。

無料のプログラミングゲームはネットで探せば色々見つかるのですが、どうしても解説が乏しくなりがち。そこはやはり無料なので、しょうがないところではあります。

D-SCHOOLは有料にはなりますが、その分しっかりとしたわかりやすい解説が付いています。また、24時間好きなときに学習することができるので、時間や場所を選びません。

14日間の体験レッスンもありますので、パソコンを使った自宅でのプログラミング学習の練習も兼ねて、一度試してみると面白いと思いますよ。

>>公式サイト

プログラミング初心者にはロボット教室がおすすめです。以下の記事もぜひ参考にしてください。

子どもの将来を考えれば、家庭でもプログラミング教育を行うべきである

子どもの将来を考えれば、家庭でもプログラミング教育を行うべきである

プログラミング教育の必修化は決定事項。そうでなくても、これからの時代にプログラミングは絶対に必要です。

とはいえ、現状として学校教育に期待はできません。どこまでいっても自分の子どもの将来は、親の努力と協力が大きく影響するのが現実です。

子どもが大人になったとき、ちゃんとした会社に就職できるかどうか、社会で活躍できるかどうかは、今の教育が全てです。

手遅れになる前に、ちゃんと考えて行動に移してあげましょう。

ロボット教室通うならヒューマンアカデミー

わが子はロボット教室でプログラミングを楽しく学んでいます

私の子どもはヒューマンアカデミーのロボット教室でプログラミングを学んでいます。ロボットを作りながらプログラミングが学べるので、楽しく続けることができています。

子どもの将来を考えたときに、真っ先に思い浮かんだのがプログラミングの習得でした。

ただ、いきなり学習塾のような形で勉強してしまうと嫌いになるのでは?と思い調べていて見つけたのがロボット教室です。

ロボットを作りながらプログラミングや論理的思考力が身につくと聞いて、少し半信半疑ではありましたが、ひとまず体験教室に連れていってみました。

これが大正解。子どもが楽しそうにロボットを作っているのを見て、「これは面白い」と直感でわかりました。

子どもの将来を真剣に考えている方に、ぜひおすすめできます。

全国で展開してるヒューマンアカデミーのロボット教室なら無料で体験可能です。お試し気分で子どもの反応を確かめてみてはいかがでしょうか。

しつこい勧誘もないですし、子どもに合わなそうであれば入会しなければいいだけなので、後になって「あの時体験教室だけでも連れて行けば…」となるのだけはもったいないですからね。

>>資料請求・近くの教室を探す

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この記事を書いた人

教育教材メーカー勤務の36歳、文系の学部卒。
10歳になる息子と9歳になる娘、愛する妻、愛犬のシーズー♂の4人+1匹家族。
息子は小学1年生から、娘は年長(5歳)からロボット教室へ通わせています。
最近は子どもたちよりロボットプログラミングに夢中?

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