最近テレビや雑誌でよく目にすることになった「STEM教育」ってなんのことですか?
わかりやすく言うと「ITの力を伸ばす教育」。それが「STEM教育」です。
でも「IT」ってなんだか漠然とした言葉ですよね。
例えば、電子マネー。これも立派なIT技術の結晶です。
paypayなどのQRコード決済も電子マネーの1つ。これからはキャッシュレス化の時代と言われていますよね。
とはいえ、こういったデジタル文化についていけない方って少なくありません。
色々理由はあるけれど、1番は「よくわからない」という方がほとんどです。
その「よくわからない」を解決するのが「STEM教育」だと思ってください。
※動画は削除されました。
*小栗旬さん出演のこのCMは、とても奥が深い内容だと思いました
「STEM教育」を受けることでIT力が身につきます。
とはいえ、電子マネーのようなデジタル製品を理解し、使えるようになることだけが目的ではありません。
そんなこと、もはや当たり前の時代だからです。
子どもが大人になった社会では、さらにその先のスキルが必要になります。
むしろ、身につけなければ仕事に就けないとまで言われているのです。
ITの力を使って新しいモノやサービスを生み出す「作り手」、その技術を発展・活用させる「アイディア」。
それらを実現させるのが「STEM教育」です。
では、STEM教育とはなんなのかについて、具体例を用いながら説明したいと思います。
STEM教育とは?どの分野に有効?
STEM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた造語です。
その名のとおり、科学・技術・工学・数学に特化した教育を行います。
ではSTEM教育を行うことで、どういった分野のスキルが身につくのか。具体的に見てみましょう。
ロボット
もっとも身近な例としてロボットがあります。
ソフトバンク社のペッパーくんもロボットですし、お掃除のルンバもロボットですね。
お寿司を自動で握ってくれるロボットもありますし、空飛ぶドローンなんかもロボットと言えるかもしれません。
ロボットと言っても色んな形があるのです。
IoT(モノのインターネット)
最近注目を浴びているIoT技術、いわゆる「モノのインターネット」。
エアコンやテレビをネットに繋げることで、外出先からでも自宅の家電がスマホで操作できるようになりました。
GoogleHOMEやAmazon Echoを代表するスマートスピーカーの登場で、さらにIoT技術が生活に密着した気がします。
「OK、グーグル。テレビつけて」
こういったお家も徐々に増えてきていますよね。
自動運転
もう実現が目の前まできているのが自動運転です。
完全自動運転になるのはもう少し先のようですが、私たちが子どもだった頃を思えば、もはやとんでもない未来がやってきたなぁと実感します。
全国各地で実証実験が繰り返し行われており、着々と成果を積んでいますね。
参考:国内初、5G等を活用した 複数台の遠隔監視型自動運転の実証実験の実施
2017年の未来投資会議において「2020年までに運転手が乗車しない自動走行によって地域の人手不足や移動弱者を解消する」と安倍首相が述べていましたが、どうやら本当に実現しそう。
自動運転が大衆化すれば、痛々しく悲しい事故がなくなると思うので個人的にかなり期待してる技術です。
参考:安倍首相「2020年までに自動走行で人手不足や移動弱者を解消」 未来投資会議
5G
「5G」=「インターネットが速くなる」
だけではありません。5Gが使えるようになることで「もっと色んなことができる」世の中になります。
その1つが自動運転ではあるのですが、それ以外にももっとあります。
大事なのは「これまでの4Gでは不可能だったけれど、5Gなら可能になる」ということ。
そのナニカを生み出す力、想像力や創造力を養う教育がSTEM教育ということなのです。
「ロボット」「IoT」「自動運転」「5G」。
どれも今とても注目されている技術であり、生活に密着したものです。
つまり、これからの社会において必要不可欠な要素であることは理解できたのではないでしょうか。
STEM教育によって身につくのは、こういった分野で活きるスキルなのです。
ロボットもIoTも自動運転も5Gも関係ない人は一人もいない
STEM教育の話をすると「うちには関係ないわ、農家ですもん」とか「子どもがそういうのに興味持ったらの話ですよね」と言われることが多々あるのですが、それは大間違いです。
これからの時代、どんな会社、職業に就く方であっても、これらの技術は必要不可欠になります。
そして「興味持ったら」なんて悠長なことを言っていては完全に取り残されてしまう世の中になっているのです。
農家もITを使う時代
今や農家もITを活用する時代です。
いえ、活用ではなく必要と言っても過言ではないでしょう。
スマート農業の特徴
- 作物の育ち具合を把握し、最適な収穫時期を管理
- インターネットによる販路拡大化
- 自動運転トラクターによる作業の無人化
これから労働人口が減っていく世の中で、農家ほどITを必要としている分野もないほどです。
スマート農業とは
ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業を実現
スマート農業|農林水産省より引用
建設現場で使われる自動ロボット
建設現場でもロボットが活用されるようになっています。
参考:竹中工務店墨出しロボ/作業時間3分の1に短縮/低コスト、軽量化を実現
業界最大手の竹中工務店が開発したこちらの自動墨出しロボットは、人件費の大幅な削減と作業時間の効率化を可能にしています。
ITとは無関係に見える業種でも確実に必要になっているのです。
事務、総務、経理、営業だって関係ない
ITに職種は関係ありません。
今やどんな会社であってもパソコンを使い、様々なツールを使用します。
長時間労働の問題化などが大きく影響しているのもあり、労働の効率化に多くの企業が注力するようになりました。
私の知り合いに工場の食堂に勤務する方がいますが、レシピの確認も業務報告も全てパソコンで行っています。
お客様からの問い合わせやクレーム等も全てパソコンを使ってやりとりするそうです。
これからもどんどんIT化の幅は広がるでしょうね。
知らないものに興味は持たない
子どもが興味を持つのは、それを「知っているから」です。知らないものに興味は持てません。
万が一、大人になるまでITにふれる機会がなかった場合、その子はどうなるでしょうか。
たまたま仲良しの友達がプログラミング教室に通っていれば、もしかしたら子どもが興味を持つかもしれません。
ですが、そういった運要素に頼るのは教育としていかがなものでしょうか。
むしろ、子どもが興味を持つように「きっかけ」を与えてあげるのが親の務めであると私は思っています。
このように、STEM教育の必要性は日に日に高まっているのが現実です。
では、具体的にどのような教育をしてあげればいいのでしょうか。
知っておきたいSTEM教育の種類
STEM教育に興味を持ったけれども、何をしてあげればいいのかわからない、そういった方は多いでしょう。
学校教育とは別で、子どもに合ったものを選んであげると良いと思います。
最新のSTEM教育をいくつか紹介させていただきます。
モノつくり(工学)
まず、最もポピュラーなのが「モノつくり」です。
自分の手を使い、モノを作るという行為は、知性や感性にとても良い刺激を与えると言われています。
いわゆるハンズオン学習ですね。
週末にイオンなどでワークショップのイベントが開催されることがあります。
遊びの「ついで」に行けるので、ぜひおすすめです。
プログラミング(数学・技術)
小学校でのプログラミング教育が必修化されることに伴い人気を集めているのがプログラミング教室ですね。
とはいえ、子ども向けのプログラミングはそれほど複雑なものではなく、ゲームを遊ぶような感覚で取り組めるようになっています。
また、最近ではロボットを使ったプログラミング教室が人気です。
より実用的であり、子どもが飽きにくいと評判を集めています。
多くの専門家や教育関係者がロボットを使ったプログラミング教育を推奨しています。
また、一部の小学校で先行して始まっているプログラミングの授業は、ロボットを使ったものがほとんどです。
- プログラミングした結果がパソコンの画面内で動くより、実際にあるものが動く方が理解しやすい
- 子どもが大好きなロボットを使うことで、親しみをもってプログラミングに接することができる
- 普段の生活の中で、プログラミングが「どこで・何と・どのように」関わっているかを肌感覚でわかるようになる
全国に様々なロボット・プログラミング教室があり、無料で体験できる教室が多いので、ぜひ参加してみるといいですよ。
実験教室(科学)
実験教室も昔から人気のある習い事ですね。
理科の内容というのは、教科書だけの学習ではどうしても理解しにくい部分が多いと思います。
自分の手で器具をさわり、体験することで覚えた経験というのは、原体験という形で長く残り続けることが多いです。
こちらも科学館やイオンなどで実験教室が開催されることがあるので、ぜひ探してみてください。
知育玩具(その他)
最後におすすめなのが、知育玩具です。
次々と新しい商品が発売されており、どれも興味をそそる面白さがあります。
いくつか例を挙げると、SONYの「toio(トイオ)」と「KOOV(クーブ)」、ダンボールロボットの「embot(エムボット)」、レゴブロックで作るロボット「マインドストーム」、アーテックの「アーテックロボ」などなど。
どれも魅力的で注目度の高い知育玩具です。
子どもの年齢に合わせて、ちょうどいいものを与えてあげたいですね。
プログラミングアプリ
もっと簡単に、もっと手短に済ませたいならプログラミングアプリがいいでしょう。
スマホやタブレットに今すぐインストールして無料で遊ぶことができますよ。
ゲーム自体は単純なものが多いですが、意外と奥が深く大人でも楽しめるものばかりです。
普段からスマホで遊ぶことが多い子なら、うってつけのアイテムかもしれませんね。
STEM教育は子どもの将来を輝かせます
私たちが子どもの頃は、スマホどころか携帯電話さえありませんでした。
中学生のときに親がポケベルを持つようになってすごく興奮したのを覚えています。
電子マネー?ドローン?そんな言葉すらなかった時代です。
でも、今は違います。次から次へと新しい技術・商品・サービスが生まれています。
置いていかれないようにしがみつくのがやっと、という方も少なくないでしょう。
しかし、これからもっと進化していくだろう社会の中で子どもたちは生きていかなくてはいけません。
そんな時代の親として、子どもに与えてあげられることをしっかり選別して行っていきたいですね。
一緒にがんばりましょう!
わが子はロボット教室に通学中
私の子どもはヒューマンアカデミーのロボット教室に通っています。
毎回楽しそうに話をしてくれるのが本当にうれしいですね。
子どもの将来を考えたときに、真っ先に思い浮かんだのがプログラミングの習得でした。
ただ、いきなり学習塾のような形で勉強してしまうと嫌いになるのでは?と思い調べていて見つけたのがロボット教室です。
ロボットを作りながらプログラミングや論理的思考力が身につくと聞いて、少し半信半疑ではありましたが、ひとまず体験教室に連れていってみました。
これが大正解。子どもが楽しそうにロボットを作っているのを見て「絶対おもしろいなぁ」と直感でわかりました。
子どもの将来を真剣に考えている方に、ぜひおすすめできます。
全国で展開してるヒューマンアカデミーのロボット教室なら無料で体験可能です。お試し気分で子どもの反応を確かめてみてはいかがでしょうか。
しつこい勧誘もないですし、子どもに合わなそうであれば入会しなければいいだけなので、後になって「あの時体験教室だけでも連れて行けば…」となるのだけはもったいないですからね。
※日程が合わない・記載されていない場合は「個別相談申込」より、都合の良い日時で調整することもできます。