息子(小学5年生)でもできるプログラミングがあるって本当ですか?
男の子ならシューティングゲームが簡単に作れれる「MOONBlock(ムーンブロック)」がおすすめですよ!
あなたのお子さんは何年生ですか?
子どもの将来を考えると「何か特技を身につけさせたいなぁ」と思うのが親心ですよね。
そんな中で、最近もっぱら人気なのがプログラミングです。
さて、今この記事を読んでいる方は「プログラミングってどうなの?」と興味を持っているものと思われます。
正直、男の子なら「やらせてみるべき」ですし、女の子でも「できて損はない」でしょう。
みなさんが思っている以上に、プログラミングの重要度が年々高まっているからです。
それに、趣味レベルでもプログラミングのスキルが身につくことはとても有意義だと言えます。
「でも、プログラミングって難しいんでしょ?うちの子には無理だわ」と思われるかもしれませんが、安心してください。
ちゃんと子ども向けの「ビジュアルプログラミングソフト」というものがたくさん用意されています。
この記事では、ゲーム作りに特化ビジュアルプログラミングソフトである「MOONBlock(ムーンブロック)」について紹介したいと思います。
MOONBlock(ムーンブロック)とは?どんなことができるの?
MOONBlock(ムーンブロック)は、enchant.js(エンチャントジェイ・エス)と呼ばれるゲームエンジンをベースに作られた教育用のビジュアルプログラミングソフトです。
ビジュアルプログラミングソフトには、「Scratch」や「プログラミン」といったものがあります。
MoonBlockは「ゲーム」を作ることを前提としたつくりになっていて、スマホ用のアプリも作れるのが大きな特徴です。
ブロックを組み合わせるだけでプログラミングができる
ビジュアルプログラミングソフトは、文字(テキスト)によるプログラミングは基本的に行いません。
あらかじめ「命令」が決められた「ブロック」を組み合わせてプログラミングを行うのが一般的です。
MOONBlockも「ブロック」を組み合わせるだけでプログラミングができるようになっています。
ゲームに特化したビジュアルプログラミング
他のビジュアルプログラミングソフトでは、まず「アニメーション」作りから始めるのが基本です。
プログラミングに慣れてきたら「ゲーム」作りに挑戦します。
逆を言えば、初心者の子では、なかなか「ゲームを作る」という段階まで進めないことが多く、特に男の子は途中で飽きてしまう子もいるでしょう。
その点、MOOBNlockは違います。
初めから「ゲームを作る」ことを目的としているので、他のビジュアルプログラミングソフトよりも、そもそもの設計が「ゲーム作り」に適した形になっているのです。
具体的には、「HPを増やす」「出現率を増やす」「◯秒後に消える」などのブロックが用意されていて、初心者の子どもですぐにゲームが作れるようになっています。
MOONBlockを始めてみよう
それでは早速MOONBlockを始めてみましょう。
他のビジュアルプログラミングソフト同様に、パソコンがあってインターネットにさえつながっていれば大丈夫です。
もちろん無料ですし、特別なソフトのインストールも必要ありません。
アカウント登録なしですぐに遊べる
MOONBlockは面倒なアカウント登録なしですぐに始めることができます。
「じゃあゲームプログラミングに挑戦してみよう!」
と思い立ったらすぐにとりかかれるのがうれしいですね。
作り途中のものをセーブしておく機能がちゃんとありますので安心してください。
また、作った作品をQRコードやURLで友だちと共有し合うこともできます。
ただし、Scratchのような他の人が作った作品がまとめてあるようなページがないのが、ちょっと残念なところかもしれませんね。してください。
公式サイトにアクセスするだけ
MOONBlockは公式サイトにアクセスするだけで、すぐに始めることができます。
MOONBlock公式サイト:http://www.moonblock.jp/
MOONBlockの画面の見方について
まずMOONBlockの画面の見方について説明していきます。
それぞれのエリアがどんな役割をしているのか詳しくみていきましょう。
①入力エリア
1番広い黒い部分一帯は、すべて「入力エリア」となっています。
上のブロックエリアから、「入力エリア」に命令ブロックを持ってきてプログラムを組み立てます。
②ブロックエリア
上の部分を「ブロックエリア」といい、全部で10種類のカテゴリが用意されています。
- パペット
- ビヘイビア
- リアクション
- ゲーム
- ネットワーク
- 制御
- ロジック
- 変数
- JavaScript
- システム
それぞれのカテゴリ内に、様々なブロックが入っていて、そこからお目当てのブロックを「入力エリア」に置いていきます。
③保存(セーブ)・リセット・再生(Run)など
左下にはトリガーとなるボタンが5つ用意されています。
- セーブ:作成したプログラムを保存します
- ソース:作成したプログラムのソースを表示します
- リセット:作成したプログラムを消去します
- スクリーン:④のステージエリアを大きな画面で表示します
- Run:作成したプログラムを実際に動かします
④ステージエリア
「入力エリア」で作ったプログラムが、どのような動きになるかを確認します。
今、「入力エリア」に「パペット」の「くま」が置いてあるので、「ステージエリア」にも「くま」が表示されています。
⑤ゴミ箱
不要なブロックを削除するときは、この「ゴミ箱」に「ブロック」を捨てます。
MOONBlockの基本的な使い方をおぼえよう
まずは簡単にムーンブロックの使い方を紹介します。
今回は、「パペット」に「くま」を使って、基本的な動かし方を見ていきましょう。
「くま」を「ステージ」に表示させる
上の「ブロックエリア」の1番左にある「パペット」をクリックします。
様々なブロックが出てくるので、1番上の「パペット」をドラッグし、「入力エリア」(黒い部分)にドロップします。
すると「くま」(名前は自由に変更できます)の「パペット」が配置されます。
ですが、これではまだ、「ステージ」に「くま」は出現していません。
続いて 同じく「ブロックエリア」にある「ビヘイビア」をクリックします。
「出現」というブロックをドラッグし、先ほど配置した「くま」の中にドロップします。
この状態で「Run」をクリックし、そのまま右上の「ステージエリア(START)」をクリックします。
「ステージエリア」に「くま」が出現しました。
⇩ 動画で解説 ⇩
これだけでは、何をどうしたのかよくわからないですよね。
でも、ひとまず手順通りに操作していくうちに、意味が理解できるようになると思いますので安心してください。
続いては「くま」を動かしてみましょう。
「くま」を動かしてみる
先ほどのまま、「ビヘイビア」をもう一度クリックし、「動き」ブロックを「くま」の中にドラッグ&ドロップしてください。
先ほどと同様に「Run」を押した後「ステージエリア(START)」をクリックしてみましょう。
すると、「くま」が左右にゆらゆら動き始めますね。(画像ではよくわからないと思うので、下の動画を見てみてください)
これは、「くま」に対して「動き」ブロックで命令(「ジグザグに移動」「横」)しているからです。
このように、「くま」を動かしたい場合は、「ビヘイビア」の「動き」ブロックを使います。
さらに、「動き」の内容(今は「ジグザグに移動」「横」になっている)も自由に変更できるようになっているので、色々試してみると良いでしょう。
⇩ 動画で解説 ⇩
MOONBlock(ムーンブロック)を実際に使ってみた感想
MOONBlockは非常にゲーミング性が強くて、男心をくすぐられる仕様になっているなぁという印象を持ちました。
また、「動き」の中の「ジグザグに移動」「横」のように、初めから使えそうなブロックが用意されているので、とても簡単にプログラムを組むことができます。
これは他のビジュアルプログラミングソフトより優秀だと思います。
おかげで、ちょっと操作するだけで簡単なアニメーションやゲームを作ることができました。
このように「すぐに結果が出る」というのは、投げ出しがちな初心者にとってはうれしいですね。
まずはサンプルプログラムを作ってみるのがおすすめ
まずはサンプルプログラムを自分で作ってみましょう。
公式サイトには画像による簡単な説明しかありませんが、とてもいい練習になります。
サンプルプログラム「クマさんのリンゴ狩り」
公式サイト:http://www.moonblock.jp/docs/archives/265
「クマさんのリンゴ狩り」は、文字通りクマさんがリンゴ狩りをするゲームです。
クマさんをマウスで動かし、リンゴにふれると狩ることができます。
「なぜクマさんがリンゴに接触すると消えるのか」「どうするとゲームクリアになるのか」など、MOONBlockの基礎を理解することができるので、ぜひ一度作ってみて欲しいです。
※公式サイトには画像しかなかったので、私が自分で組んでみたプログラムを公開します。よかったら参考にしてください。
遊んでみた動画はこちらです。
MOONBlock生みの親、 ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長CEO清水亮さん直々に解説してくれている動画を見つけました。
※サンプルプログラムをちょっとアレンジしています。
プログラミングの基本であるJavaScriptの勉強にはもってこい
また、主要プログラミング言語である「JavaScript」の学習にはうってつけだと思いました。
将来的に本格的なプログラミングを学びたい子どもであれば、MOONBlockでゲームを作れるようになっておくとメリットが大きいでしょうね。
MOONBlockは、できあがった作品を保存する(セーブ)と、そのプログラムを「JavaScript」で置き換えた場合のソースを見ることができるようになっているんです。
(セーブボタンを押すと、このような画面が出てくる)
※ビジュアルプログラミングではなく、「JavaScript」で書いた場合のプログラム(ソース)です。
MOONBlockをきっかけにJavaScriptにふれることができるので、素晴らしい機能だと思います。
【応用編】MOONBlockを使いこなせばこんなことができる!
先ほど紹介した「クマさんのリンゴ狩り」だけでなく「ナイトのモンスター退治」という、もう少し複雑なゲームが公式サイトにサンプルとして用意されています。
せっかくなので、こちらもプログラムを組んで遊んでみました。
ナイトのモンスター退治
公式サイトの参考ページはこちら:http://www.moonblock.jp/docs/archives/328
これはナイトが村を守るシューティングゲームです。かなり本格的な作品となっています。
スーパーファミコンくらいのクオリティなのでは?と個人的には思います。
とても作り甲斐があることに加えて、他にアレンジを効かせることもできるので、ぜひ一度自分で作ってみるといいでしょう。
ただ、「変数」や「座標」が出てきますので、その意味を理解するのには少し時間がかかるかもしれません。
実際に使ってみて、数値を変えたり色々いじっていくうちに、その意味を理解できるようになると思いますよ。
「ちちんぷいぷいプログラミング」で楽しくおぼえる
2018年末にBS放送でMOONBlockをメインに使ったプログラミング教育番組が放送されていました。
番組名を「ちちんぷいぷいプログラミング」と言います。
番組では、実際にMOONBlockを使って様々なプログラミングに挑戦しています。
テレビを見ながら一緒にプログラミングすることもできるようになっているので、一度見てみるとおもしろいかもしれません。
⇩ ちちんぷいぷいプログラミング第1話 ⇩
【まとめ】親子で一緒にMOONBlockをやってみましょう
今回は、簡単にゲームが作れるビジュアルプログラミングソフト「MOONBlock(ムーンブロック」について紹介してきました。
作って終わりのアニメーションではなく、みんなで楽しめるゲームが作れるソフトなので、特に男の子がはまりそうなソフトだな、と思います。
Scratchやプログラミンもいいですが、せっかくなら色々なビジュアルプログラミングソフトにふれさせてあげるといいですよ。
小学生向けビジュアルプログラミング
- Scratch(スクラッチ)
- プログラミン
- Viscuit(ビスケット)
- Google Blockly(グーグルブロックリー)
どれも全部も無料で遊べるビジュアルプログラミングソフトです。
簡単なパソコン操作さえできれば子どもでも使うことができるので、プログラミング教育が始まるこの機会に、ぜひ親子一緒に取り組んでみてください。
プログラミングがわからない親のためにも、いい教材になることでしょう。
もしかしたら、お母さんやお父さんのほうがはまってしまうかもしれませんよ。
【おすすめ】プログラミング教室の体験授業で教えてもらう
とはいえ、「子どもがいきなり興味をもつかわからないし、親もよくわからないし…」といった状況では不安もあると思います。
そこでわが家が使ったおすすめの方法をお教えします。それは、プログラミング教室の体験授業です。
多くのプログラミング教室が無料で体験授業を開催してくれていて、そのほとんどがScratchなどのビジュアルプログラミングソフトで遊ぶものになっています。
プログラミングの知識がない親がいきなり自宅で子どもに教えるよりも、まずはプログラミング教室でプロの先生に基本的なことを教えてもらったほうが、親にとっても子どもにとっても安心でしょう。
子どもって、ちょっとわからないことがあると駄々をこねて拗ねてしまうことがありますからね。
大手のエジソンアカデミーやLITALICOワンダー(リタリコワンダー)では、ロボットを使ったプログラミング体験もあります。
色々なことを知れる機会にもなりますので、無料で体験できる今のうちにぜひ参加してみるといいですよ。
>>【東京・神奈川限定】LITALICOワンダー公式サイトへ
わが子はロボット教室でプログラミングを楽しく学んでいます
私の子どもはヒューマンアカデミーのロボット教室でプログラミングを学んでいます。ロボットを作りながらプログラミングが学べるので、楽しく続けることができています。
子どもの将来を考えたときに、真っ先に思い浮かんだのがプログラミングの習得でした。
ただ、いきなり学習塾のような形で勉強してしまうと嫌いになるのでは?と思い調べていて見つけたのがロボット教室です。
ロボットを作りながらプログラミングや論理的思考力が身につくと聞いて、少し半信半疑ではありましたが、ひとまず体験教室に連れていってみました。
これが大正解。子どもが楽しそうにロボットを作っているのを見て、「これは面白い」と直感でわかりました。
子どもの将来を真剣に考えている方に、ぜひおすすめできます。
全国で展開してるヒューマンアカデミーのロボット教室なら無料で体験可能です。お試し気分で子どもの反応を確かめてみてはいかがでしょうか。
体験したからといって入会する必要はありません。そもそもしつこい勧誘はほとんどないので安心して楽しめますよ。
後になって「あの時体験教室だけでも連れて行っておけば…」となるのだけはもったいないですからね。
まとめ
ムーンブロックは、学びにくさこそあるものの、非常にゲーミング向きのビジュアルプログラミングソフトであることが分かりました。
ゲームが好きな人や、JavaScriptに触れたことがある方であれば、よりハマること間違いなしなので、この記事を読んで興味を持った方はぜひ一度ムーンブロックを試してみてはいかがでしょうか。
MOONBlockを使えば、ゲームが簡単に作れるというメリットはあるものの、より複雑なゲームを作ろうとした際に必要となる予備知識を身につけるのが少し難しい印象があります。
奥が深いからこそオリジナリティを生み出しやすいわけですが、そこまでたどり着くにはそれなりに努力が必要かもしれません。
ただ、子どもの好奇心は親が思っている以上です。
ちょっと難しいくらいが逆におもしろく感じる場合も十分にありますので、ぜひるでしょう。